子どもの歯並びを治すには、何歳ごろから治療を始めたらいいのでしょうか?
矯正治療の理想的な開始時期は患者さんそれぞれによってまちまちですので、 一概に「何歳から」と 申し上げることはできません。 しかし、反対咬合(いわゆる受け口)の場合は成長とともに治療が難しくなることが多いので、できるだけ早めに治療しましょう。上下の前歯が生え変わる6歳くらいに、一度矯正歯科医に診てもらってください。 またそれ以外の症例でも、お子さんの成長発育を利用することで無理なく治療できる場合もありますので、6歳ごろの検診をお勧めします。
妊娠していますが、矯正治療は受けられますか?
現在、妊娠されているようなら、ご出産後落ち着かれてから治療を始めることをお勧めします。 もし矯正治療中に妊娠が分かったときには、臨月までは通常通りに治療を進め、そこでいったん装置を外して歯が動かないように固定するか、中断して出産後2ヶ月くらいから治療を再開する ことが一般的です。また、つわりがひどいときや体調が優れないとき、またはかかりつけの産婦人科の先生の指示で安静が必要となった場合には、矯正治療を一時中断してください。矯正治療はいつでも再開できます。
痛みはありますか?
人によって感じ方は様々です。 お口の中に装置が入ってすぐは異物感を感じる場合があります。多少の痛みはありますが、3日から一週間くらいで治まります。
矯正治療中はスポーツをしても大丈夫でしょうか?
取り外し式の装置は、ずれる可能性があるので外した方が安全ですが、外していいかどうかは確認してください。また、マルチブラケットのような固定式の装置を装着して、野球などの顔面にボールがあたる危険性のあるスポーツを行う場合は、マウスピースを装着していいかどうか確認してください。
差し歯やブリッジがあっても矯正治療は受けられますか?
歯根が健康であれば治療可能です。 歯根の状態をレントゲンで確認して、治療を受けられるかどうかを判断します。歯根に問題がある場合でも、その歯を抜いて生まれたスペースを利用して矯正治療を行うこともできます。これに関しては診察しなければわからないので、ぜひ一度ご相談ください。
矯正治療中に虫歯ができてしまったら、治療は中断となりますか?
矯正治療を中断し、虫歯治療を先に行います。虫歯治療中は矯正治療ができないので、その分、矯正治療期間は延びることになるでしょう。矯正治療中は虫歯ができないよう、丁寧にブラッシングすることが必要です。
矯正治療で健康な歯を削られることもあると聞きました。本当ですか?
「顎に全ての歯が並ぶスペースがない」という場合には抜歯をするので基本的に歯を削ること はありません。歯を削るのは「抜歯するほどではないがある程度のスペースを作らなければならないとき」「上下の噛み合わせを調整するとき」「前歯のサイズを整えるため幅を狭めたいとき」「治療後に親知らずが生えてきて前歯の歯並びに影響するとき」などの場合に限られるでしょう。