口臭は多かれ少なかれ誰もが持っている自然なものです。当然歯石や歯垢が多い人は口臭が強くなります。歯並びが悪かったり被せ物や詰め物と歯の間に隙間がある場合は、歯石や歯垢が溜まりやすくなります。また、金属の被せ物や詰め物(金歯を除く)は、電位差が生じたり、電流の発生の恐れがあり、良く手入れしても食べカスや歯垢が吸着しやすくなります。
唾液が十分に分泌されているときは、唾液が細菌を殺菌したり、細菌を洗浄してくれたりして、口臭となって現れませんが、朝起きた時、空腹時、ストレス、緊張等により唾液が減少すると口臭を強く発するようになります。また、臭いの強い食べ物が口臭の原因となることがありますが、にんにくやお酒などの臭いが歯みがきをしただけではなかなか消えないのは、口に残った臭いだ けではなく、アリシンといった臭い成分が、胃腸から血液中に取り込まれて肺に運ばれ、肺から息と一緒に吐き出されて強い臭気を伴うためです。