「最近、口の中が乾いて話しづらい」「寝起きに喉がヒリヒリする」――そんな違和感を感じていませんか?特に40代以降の女性に多く見られる“口の乾き”の悩み。年齢のせいだとあきらめがちなこの症状、実は『ドライマウス』という状態かもしれません。
この記事では、唾液の役割やドライマウスの原因、セルフケアから歯科での治療方法まで、専門的な視点からやさしく解説します。早めのケアが将来のお口の健康を守る第一歩です!
きずな歯科では、Web予約 やお問い合わせフォームから簡単にご連絡いただけます。
ドライマウスとは?口が乾く症状の正体
ドライマウス(口腔乾燥症)は、唾液の分泌が減少し、口の中が乾いた状態になる症状を指します。これは一時的なものではなく、慢性的に続く乾燥感が特徴です。日本口腔乾燥症学会では、”唾液分泌量の低下、または自覚的な口腔乾燥を有する状態”と定義されています。
口の乾きはなぜ起こる?唾液の役割と仕組み
唾液には、口内の粘膜を潤すだけでなく、消化の補助、虫歯予防、味覚を保つなど多くの役割があります。その分泌が減ると、口内のバランスが崩れ、さまざまなトラブルを引き起こすのです。主な唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)が正しく機能しないと、唾液量は著しく減少します。
更年期や加齢による唾液分泌の変化
特に女性の場合、更年期に入るとエストロゲンの分泌が減少し、唾液腺の機能も低下すると言われています。その結果、唾液量が減って口の中が乾きやすくなります。これは”年齢のせい“ではなく、身体のホルモンバランスの変化が原因である可能性があります。
「ただの乾燥」とは違うドライマウスのサイン
・話しにくい、食べ物が飲み込みづらい
・就寝中、または起床時に喉が乾いて痛む
・口臭が気になるようになった
・粘着感や違和感がある
これらは単なる乾燥ではなく、ドライマウスのサインであることが多く、注意が必要です。
ドライマウスの原因と関係する疾患

更年期障害・ホルモンバランスとの関係
エストロゲンの低下により、唾液腺の働きが鈍くなり、唾液の分泌量が減少します。これが更年期の女性にドライマウスが多い理由の一つです。
ストレスや薬の副作用による影響
抗うつ薬・降圧薬・抗ヒスタミン薬など、多くの薬が唾液分泌を抑える副作用を持っています。またストレスにより自律神経が乱れると、唾液の分泌が抑制されます。
生活習慣や口呼吸、加湿不足もリスクに
喫煙・カフェイン・アルコールの摂取は唾液の分泌を減らします。また、空気の乾燥や口呼吸の習慣も口腔内の乾燥を進める要因です。
シェーグレン症候群などの全身疾患との関係性
シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一つで、唾液腺・涙腺の機能が低下し、口や目が乾燥する疾患です。疑いがある場合は医科との連携が必要です。
ドライマウスのチェック方法と診断の流れ

自宅でできるセルフチェックリスト
以下の項目に複数当てはまる方は、ドライマウスの可能性があります:
歯科での専門的な診断とは?(唾液量・問診など)
歯科では以下のような方法で診断します:
- 唾液の分泌量の測定(安静時・刺激時)
- 問診票による自覚症状の確認
- 口腔内の視診(粘膜の乾燥、舌のひび割れなど)
放置してはいけない理由(虫歯・歯周病・口臭リスク)
唾液が少なくなることで、口腔内の自浄作用が低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因にもなります。
口の乾きをやわらげる改善方法
日常でできるセルフケアと保湿対策
市販の保湿剤や口腔用ジェルの活用方法
ドラッグストア等で手に入る保湿ジェルやスプレー、洗口液を使用することで、一時的な乾燥を和らげることができます。
ドライマウスと向き合うためのQ&A
- Q「口臭も気になるのですが、関係ありますか?」
- A
はい、関係あります。唾液の分泌が減ると、口腔内の細菌が増殖しやすくなり、口臭が強くなる傾向があります。
- Q「年齢のせいとあきらめるしかないのでしょうか?」
- A
いいえ。加齢により唾液分泌が減ることはありますが、正しいケアを行うことで症状を軽減できます。
- Q「病気じゃないなら、治療の必要はないですか?」
- A
たとえ病気でなくても、生活に支障があるなら治療対象です。ドライマウスは放置すると虫歯・歯周病の原因になることがあります。
- Q「何科に行けばいいのか分かりません」への答え
- A
まずは歯科での相談が適切です。必要に応じて内科や専門科に紹介する体制を整えています。

まとめ
不安を感じたら、いつでもお気軽にご相談ください。
きずな歯科では、Web予約 やお問い合わせフォームから簡単にご連絡いただけます。
ドライマウスは、ただの乾燥ではなく、日常生活の質を大きく左右する症状です。原因は加齢やストレス、生活習慣などさまざまですが、早めにケアを行うことで改善が期待できます。
「口が乾くのは年齢のせいだから仕方ない」と思っていた方も、実は歯科で診断・対策できる場合が多いのです。
きずな歯科では、ドライマウスに寄り添ったサポートをご提供しています。「自分のことかも」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。あなたのお口の健康を守る第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
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